きよすクリニック 診察室から

「救児の人々」  No.23
5月25日に出たばかりの,「救児の人々〜医療にどこまで求めますか」(ロハス・メディカル刊)という本が話題になっています。

最高,最善の医療を行うことは,果たしてその人にとっての最善なのか? ということを考えさせてくれます。

最高,最善の医療を行うためには,多額の資金とマンパワー,設備,施設のキャパシティが必要となります。

また,昔なら助からなかった方が,医学の進歩により助かることは,喜ばしいことのように思えるかも知れませんが,命は助かったけれど,重い障害が残ったり,人工呼吸器や点滴などを外すことができない方が増えるということでもあり,そういった方々を受け入れる施設などが不足しているという問題点が出てきています。

限りある医療資源を有効に活用するためには,医療従事者だけでなく,国民全体,社会全体で真剣に取り組んでいく必要があると思います。
2010/06/11



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