|
バターや肉の脂などの動物性脂肪は、心血管疾患の発症に関連が深いとして敬遠されてきましたが、最近の研究では脂肪は悪玉ではなく、真の悪者は糖質の過剰摂取であることがわかりつつあります。
糖質の過剰摂取によりHDLの低下、中性脂肪(TG)や内臓脂肪の増加、血糖値の上昇などをきたすことはもともと知られていました。 糖質の摂取量を減らすことにより、HDLが上昇し中性脂肪が低下、内臓脂肪は減少、血糖値は劇的に改善しますが、LDLは低下、不変、上昇などさまざまでした。 糖質を減らした分、たんぱく質や脂質の摂取は増えるため、LDLが上昇するかどうかは気になるところです。
最近の研究では、糖質を減らして脂肪を多く摂取することにより、「small dense LDL」という真の悪玉が減り、逆に糖質摂取が増えると真の悪玉であるsmall dense LDLが増えるということがわかってきました。 LDLの値がどうこうよりも、LDLの中身に真の悪玉が多いか少ないかが重要なのです。
|
|
2013/10/11
|