きよすクリニック 診察室から

料理の味は十人十色  No.54
先日、糖質制限の講義のため、高知まで出かけてきました。
その前日に何人かの栄養士の皆さんと食事をしながら栄養に関するQ&Aなどで盛り上がりました。

その中で、STAP細胞は小保方さん以外の研究者が作成できなかったから、存在しないと言っていいかどうかについての話題が出ました。

STAP細胞が存在するのかしないのか、真実はいずれ明らかになることでしょうから、ここでは議論の対象から外します。

さて、同じ食材や調味料を用い、同じように計量して同じ場所で何人かでいっせいに同じ料理を作ったら、同じ味の料理ができるでしょうか?

同じように調理しても、おいしさには差ができるはずです。

私も大学病院で細胞の実験をしていましたが、全く同じ手順で実験をしている(はず)にも関わらず、ちゃんとデータが出る諸先生方、それにひきかえなかなかデータが出ない私(^_^;)

ドイツのクルマメーカーがドイツ本国で生産したクルマとドイツ以外で生産したクルマ、あるいは日本のカメラメーカーが日本国内で製造したカメラと海外で生産したカメラ・・・

やり方は同じに見えてもできたものが異なることは、一般社会では不思議には思わなくても、研究の世界では「そんなことはあり得ない」と思ってしまうものかも知れません。
2014/07/02



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